ACCESS

〒591-8032
大阪府堺市北区百舌鳥梅町1-30-1

税務blogローリスクで安定収入を実現するトランクルーム経営

倉庫業から始まる収納ビジネスとは?

トランクルーム経営の話をする前に、まず収納ビジネスが何なのかというと、荷物を置く場所としてスペースを貸し出すビジネスモデルのことをいいます。
収納ビジネスは大きく2つにわけることができ、倉庫事業者としてのサービス、非倉庫事業者としてのサービスになります。
倉庫事業者としてサービスを開始するためには、倉庫業法という法令に基づいて国土交通大臣による登録がなければ始めることはできません。その登録を受けるためには、保管する物品に応じた倉庫施設の基準を満たしていることや倉庫ごとに一定の要件を備えた倉庫管理主任者を選任すること等、様々な要件が設けられているのです。

一方、非倉庫事業者のサービスは「賃貸借契約によって物品を預けるスペースを貸すサービス」を指し、トランクルームの中にも「屋内型(建物の内部をパーティションで区切っているビルトイン型)」と「屋外型(屋外に設置したコンテナを収納スペースとするコンテナ型)」の2種類あります。
非倉庫事業者としてトランクルームを提供する場合には、登録や資格は不要となるため、土地を活用する事業としては人が住むことを前提とした賃貸事業よりも投資額が少額で済むことも収納ビジネスの魅力の一つです。

どんな人がトランクルームを借りてくれるのか?

わざわざトランクルームを借りて、何を保管されているのか?と思ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実際にどのような人がトランクルームを利用しているのかを紹介すると、「年に数回しか使わないもの」を収納しているケースが多いです。

たとえば、以下のようなものを収納されていることが多いのではないかと思います。
・季節用品(クリスマスツリーや雛人形、スタッドレスタイヤなど)
・趣味やスポーツ用具(ゴルフ用品やサーフボード、釣り道具など)

これは毎日使うわけではありませんが、収納するには広く場所をとってしまう傾向があります。
そのため、自宅で保管することが難しく、トランクルームへ預けるという選択をされる方が多いのです。
実際に、利用者の中にはキャンプへ行く前にトランクルームに立ち寄って荷物を出し、帰る時に再度立ち寄ってキャンプ用具を収納するという方もいらっしゃいます。

これまではトランクルームといえば、荷物を保管する場所として利用されるケースが多かったですが、時代の変化・世の中の変化とともに使われ方も多様化している傾向がみられます。

コレクタールーム

近年、二次元といわれるアニメやゲームのキャラクター、三次元のアイドルが人気を集めていて、「推し活」と呼ばれる現象が当たり前の口径となりました。「推し活」によって、それらのグッズを多数収集するファンも増えている一方、家族の理解は得られにくい…というケースもあり、そんな方々は収納場所に困ります。そんな方には、トランクルームで自分だけの自慢の部屋をつくることもできるのです(屋内型タイプに見られる)

フリマアプリなど副業の在庫置き場

働き方が大きく変わり、副業を始めている方も多くなってきました。そんな副業の中でも、安く仕入れて適正価格で個人へ販売する物販は最も手軽であり、始めやすい副業と言えるでしょう。
かつては無在庫販売といって、在位戸を置かずに転売することができたようですが、今はほとんどのウェブサービス上で禁止されていて、どうしても在庫を抱えなければいけなくなりました。
そのため、どうしても自宅に在庫を置くことができず、家の近くにあるトランクルームを借りて、在庫置き場にするというニーズも増え始めています。

トランクルーム経営のメリットとは

収納ビジネスが広く認知されるようになりましたが、どれくらいの市場規模があるのかというと、650億円規模のスケールの大きなビジネスとなっています。それは今後も同等の市場拡大が続くと仮定するならば、2025年には1000億円を超える市場規模へと成長する可能性を秘めているとも予測されています(トランクルーム業界最大手のキュラーズが2020年7月に公開した「トランクルーム市場(屋内・屋外含む)に関する市場規模と成長予測に関する最新の調査結果」を参照)

なぜ、ここまでトランクルームの市場規模が拡大して生きたのかというと、従来の不動産投資では考えにくかった小額投資で高利回りを実現できることにあるでしょう。トランクルームが、住居系の不動産投資に比べて優位な点をご紹介します。

高利回りが見込める

一般的なトランクルーム経営は、パーティションで部屋に区切ったビルのワンフロアを運営事業者から借りて、その転借料と売上の差額が毎月の利益となる仕組みです。
初期投資は規模にもよりますが、敷金・礼金やパーティション設置をすべて含めても数百万円~数千万円といったところで、年間の利回りは10~25%になります。
住居系不動産投資と比べてみると、投資額は10分の1、利回りは2.5~5倍となることからも、いかに少額投資でスタートでき、かつ利回りも高いことが分かるでしょう。

維持管理に手間がかからず、コストも低い

一般的なトランクルーム投資では、管理運営をすべて委託することできますので、トランクルーム投資をした場合には、問合せ対応や入退去時の契約という実務をすることは一切なく、基本的に毎月の明細を確認するくらいしかやることはありません。
退去時の確認や清掃にしても、運営会社に管理委託をしていればオーナーは退去連絡を受けるだけで何も手間がかかりません。
ここまでは住居系不動産投資も同じですが、大きく違うのは退去後の現状回復や修繕コストが不要なことです。利用者は、あくまで荷物置き場として利用されているため人が生活する中でできる汚れ等は一切なく、修繕が必要になることがほとんどありません。
あえてデメリットを紹介するならば、ごくまれに荷物を残していった利用者の残置物対応が発生することくらいでしょう。

安定的に稼働する

なぜ安定して稼働できるのかというと、サブスクのような契約方法と価格帯が挙げられます。
いくつかある収納ビジネスの中でも屋内型のトランクルームは省スペースであり、ワンフロアを細かく区切って貸し出します。利用する人は何十人にもなるため、一人当たりの利用料はそこまで家計を圧迫するものではありません。
加えて、利用者にとっての初期費用が低いのもハードルを下げている要因でしょう。敷金・礼金などの初期費用もトランクルームでは1万円前後と圧倒的に低いため、空室ができても短期間で埋まることも多いでしょう。まとめ

トランクルームは少額でスタートすることができながら、安定して収益を上げることができるビジネスとして投資家の間でも注目を集めるようになってきました。
不動産投資を始めたいけれど、資金もなく、融資も借りれないという方が初めに行う投資には最適ではないでしょうか。
特に都心部では、ビルのワンフロア―を活用したトランクルーム経営が多く登場してきているので、エリアを決めて物件情報を探されると良いのではないでしょうか。


TOP